2015年01月20日

使用する現代美術の作品「便器」

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板橋区立美術館1階の男性用トイレに設置してある現代美術の作品「小便器」
実際に用を足せるように他の便器と一緒に並べて置いてある。美術作品にむかって小用を足すのは何とも愉快である。
以前、ここの館の学芸員で現代アートに詳しい方がいたので、この方が設置されたのだと思う。
現代アートは遊び心があるので面白い。


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<以下は、板橋区立美術館の説明書>
ここにある牛波(NIU-BO 1960〜)の「泉水」は、便器として使用する作品です。
1917年、マルセル・デュシャンは「泉」と題した作品を発表しました。
デュシャンは日用品である便器を。唐突に美術作品として提示してしまったのです。それまで美術作品は、作者によって作り出されるモノでしたが、デュシャンは日用品の見方を変え新たな題名をつけることで便器を美術作品にしてしましました。当時、狂気の沙汰といわれたデュシャンの芸術観念こそ、今日の現代美術の父となっているものです。
牛波の「泉水」は、デュシャンの冒険をもう一度もとの形に戻してしまうという概念を作品にしています。便器として使用する私たちの行為が現代美術の歩んできた美術史を顕彰すると考えると、どこか愉快ではないでしょうか。


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posted by アートマン at 11:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月21日

今年の展覧会見学

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2014年もあとわずかで終わろうとしている。
今年も東京都現代美術館や森美術館、数々のギャラリーを回ったが、唯一2回行ったのは「横浜トリエンナーレ」だ。1回目は友人と4人で行き、2回目は平日に一人でゆっくりと鑑賞した。
テーマは「忘却の海」で横浜美術館と新港ピアを中心に1日ゆっくりと楽しんだ。
音声ガイドを借りずに自分で自分なりの見方と解釈をしながらうろうろと会場を歩いた。
作品を純粋に見るのと作者の制作意図を考えながら見て歩くのは楽しいものである。
来年1月は「ホイッスラー展」の関連文化講演会を聞きに行き、その後、横浜美術館へ作品を見に行こうと思っている。
小さなギャラリーでも良いので、来年こそは型破りな若手アーティストの展覧会等があれば嬉しいのだが…。

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posted by アートマン at 14:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月18日

興福寺仏頭展

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東京・上野の東京藝術大学大学美術館で開催されている、「国宝興福寺仏頭展」に行ってきた。
仏像の頭の部分だけで、しかも欠けているのに国宝に指定されている。
実際に仏頭の前に立ち、一目見るなり、なるほどと思った。
微笑んでいるようで遠くを見ているような眼差しは、白鳳の貴公子と言われているだけの事はある。
同室に展示されている、仏頭の守護神として造られた国宝「木造十二神将立像」(鎌倉時代)も、360度どの角度からも見ることができる展示で、裏側も手抜きのない素晴らしい作品である事が確認できた。興福寺に行っても後ろからは見る事ができないらしい。
また、三センチ前後の板に彫られた国宝「板彫十二神将像」(平安時代)もとても薄い板に彫られたものとは思えない立体的な迫力で圧倒された。
その他、掛け軸や経典など興味深い展示の数々があり、藝術の秋を楽しむ事が出来た。
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posted by アートマン at 22:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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