
東京・上野の東京藝術大学大学美術館で開催されている、「国宝興福寺仏頭展」に行ってきた。
仏像の頭の部分だけで、しかも欠けているのに国宝に指定されている。
実際に仏頭の前に立ち、一目見るなり、なるほどと思った。
微笑んでいるようで遠くを見ているような眼差しは、白鳳の貴公子と言われているだけの事はある。
同室に展示されている、仏頭の守護神として造られた国宝「木造十二神将立像」(鎌倉時代)も、360度どの角度からも見ることができる展示で、裏側も手抜きのない素晴らしい作品である事が確認できた。興福寺に行っても後ろからは見る事ができないらしい。
また、三センチ前後の板に彫られた国宝「板彫十二神将像」(平安時代)もとても薄い板に彫られたものとは思えない立体的な迫力で圧倒された。
その他、掛け軸や経典など興味深い展示の数々があり、藝術の秋を楽しむ事が出来た。
